空港専門商社という業態に惹かれて志望
空港は小さい頃から旅行のときに行く特別な場所だったので、就職活動に入るずっと前から、絶対に空港で働きたいと決めていました。国際協商を志望したのは、空港専門商社という事業内容に強く惹かれたからです。空港に行ったら、必ずお土産屋さんに立ち寄るので、そこに並べられている商品に関わる仕事は、とても楽しそうだと感じました。私は華やかな表舞台に出るのが苦手なタイプなので、商社として裏方的に空港を支えるという業務なら、自分の性格に合っていると思ったのです。配属時に「何でもやる」のがポリシーだと聞いた通り、自分で車を運転して店舗へ商品を配達するなど、泥臭い仕事をすることもあります。でも、私はそこがいいと思いました。「何でもやる」風土は、「何でもできる」環境だからです。地方の営業所は商品の開拓から仕入れ、販促など担当業務の領域が広いので、短期間でいろいろな経験を積むことができます。学生時代は慎重で石橋を叩いたあげくに渡らない性格だった自分が、どんなことでも最初からできないと言わずに、「やってみます」と言えるようになったのは、3年間で大きく成長した証しだと思います。
初めて開拓した商品がロングセラーに
私は神戸の出身なので、大阪営業所に配属されたのは幸運でした。いま担当しているのは伊丹空港と神戸空港、関西国際空港の国際線ターミナルの数店舗です。伊丹と神戸については、私が一人で全て担当しています。入社3年目で、これだけ仕事を任せてもらえるとは思いませんでした。神戸は私の地元で思い入れのある空港だったので、上司にやらせてくださいと希望しました。新商品や売場作りの企画など、お店への提案は自分の裁量で行うことができます。在庫を抱えてしまうリスクもありますが、上司や先輩にフォローしてもらえるため、大きな失敗はありません。昨年、自分が今まで食べたレトルトカレーの中で一番美味しいと思った商品のメーカーを新規取引先として開拓し、担当している空港に置いてもらったところ、関空と伊丹で評判がよく、定番として扱ってもらえるようになりました。店舗からは、カレーコーナーを増やしたいというご要望もいただいています。入社2年目で探しあてた商品がロングセラーになるのは、とてもうれしいことです。自分の選んだ商品を大勢のお客様が買ってくださって、店舗の方に「あの商品入れといて良かったよ!」と言われる時に、この仕事のやりがいを感じます。
国際線が乗り入れている地方空港を担当したい
私が扱う商材は、食品だけでなくハンカチなどの雑貨から文房具まで、まさしくオールジャンルにわたっています。お店から「こんなものが欲しい」と言われたら、何でも探してくるのが基本です。小さなニーズでも取りこぼさないように、特に用事がなくても担当する店舗には頻繁に顔を出すようにしています。日常的なコミュニケーションで信頼関係を築いておけば、提案もスムーズに受け入れていただけるからです。新人の頃、上司に「商品よりもまず自分を売り込め」と言われたことが、私の信条になっています。
地方空港の面白さは羽田や成田と違って、これから成長できる余地が大きいことです。神戸空港も、新商品や売場の企画を頑張って提案したところ売上を伸ばすことができました。もう少し経験を積んだら、国際線が乗り入れている地方空港を担当してみたいと思っています。有名ブランドのお菓子など、インバウンドのお客様向けの商品を扱えれば、さらに仕事の幅を広げられるからです。そのためにも、もっと商品知識と企画力を身につけられるように努力します。